chineseguqin
私は早速駅前の百円ショップで錠を探していたのだが、錠や鍵などの金属類を販売するコーナーで、
とてもその価格とは値しないほど精巧に仕上げられた銃の形をしたライターが目に入った。
手にとってよく見ているうちにアメリカの銃社会のことが頭に浮かびだした。
私は本物の銃を握ったことがある。高校二年の夏休み、
アメリカのカリフォルニア州モントレーという小さな町にホームステイで語学学校に通ったときのことだ。
私のステイ先には黒人のがたいのいいおじさんと小学校に通う娘が二人で細々と暮らしていた。
おじさんはとてもひょうきんな人で、私がおじさんの英語をあまり理解できてないと分かっていても、
リビングでお酒を飲みながら自分の生い立ちやこの世の美しい女性について私が眠くなるまで楽しそうに語ってくれた。